ミノルタ CLE修理完了【近畿地方 K,N様】
私事ですが、銀塩カメラへの愛着がいっそう深まってきました。
デジカメの「液晶ファインダー」を覗いても心がときめかず、 シャッターを押しても「写真」を撮っている実感がなく (単なる「画像データ」の採取に感じられて)…。
便利さや効率性の追求もいいですが、 何かに追いかけられるように流行を追い、 消費に明け暮れるより、古いものや多少の不便さがある物でも、 愛着をもって使い込んでいくことのほうが楽しいし、 そこに本当の「豊かさ」があるように感じています。
そんな風に考える人間は、 今後だんだん増えてくるのではないでしょうか。 そして、吉見さんのように古いカメラをよみがえらせ、 ケアしてくださる方は、 社会的にも貴重な存在になってくるように思います。
修理依頼が減少傾向にあるとの事、 確かに古いものを直して使うより新しいものを買おう… という風潮は根強くあると思います。
でも一方で、エコロジーやスローライフの考え方が 徐々にですが日本にも浸透しつつあるようで、 昔の「物を大切にする暮らし方」が見直されてきているようです。
あるいは、機械式の高級腕時計が昨今ブームになっているよう に、カメラもまたデジタル化が進みすぎると 「ゆり戻し」が起こるような気がします。 機械式カメラの限定復刻や、古いレンズを装着できるデジカメ の出現などが、その発端かもしれない…などと考えています。
今回修理をお願いした中で、実際に修理して下さる吉見さんと 直接メールでやり取りできる… ということが、とても良いことだと感じました。
どこがどう悪いのか、どう直したいのか。 直すにはどんな方法があって、どの程度直せそうか。 そういった意見のやり取りを、販売店さんなどの人づてでなく 直にできるという点で、安心感がありました。
写真を撮るという行為は、ただの「作業」ではなく 人の感性を刺激する「創造」だと思います。 だからその道具であるカメラに、 スペックとは別の次元の「味わい」を求める人達がいて、 それは今後も絶えることはないと思っています。
そういった人達が、 愛用のカメラを安心して長く使い続けられるためにも、 吉見さんには今後もお体に気を付けて、 お仕事を続けていただきますよう、 よろしくお願いいたします…!
近畿地方 K,N様 【ミノルタ CLE修理完了】
※いくつかのメールより抜粋させて頂きました